年賀状を一枚一枚手書きする人は、昔に比べて減ってきています。そして、年賀状を送る人の数も年々減ってきています。少し寂しい気もしますが、これも時代の流れなのだとも理解しています。
実際、私も以前より年賀はがきを出す回数が減り、作成する年賀状アプリも省略したものを使い、必要なときだけ手書きのメッセージを添えています。
昔の手書きの年賀状に思い出がある方には物足りないかもしれませんが、私がいただく年賀状のほとんどは、無料のアプリで作成したものです。現代の年賀状交換は、むしろテンプレートからデザインを選ぶセンスが試されているように思う。
そんなご時世、無料で使える素敵な年賀状アプリがたくさんあります。今年も、2025年の巳年に向けてリニューアルされたアプリがたくさんありますよ。お気に入りのアプリはもうお決まりですか?
まだ決まっていない方は、ぜひ今回の記事を少し参考にしてみてくださいね。
2025年は郵便局の万能型アプリが大活躍
パソコン・スマホ関係なく無料でツカエル
年賀状を作るとき、あなたはスマホ派ですか、それともPC派ですか?そして、年賀状を自宅で印刷するか、インターネットを利用して印刷するかも、アプリを選ぶポイントになるでしょう。
しかし、郵便局が提供する無料アプリ「はがきデザインキット2025」は、環境を選ばず誰でも使えることをご存じでしょうか?
はがきデザインキット2025は3タイプ
「はがきデザインキット」は10年以上前に登場しましたが、現在のように1000種類ものテンプレートが使えるようになったのは「はがきデザインキット2014」からで、その後、バージョンアップとともにスマホ版やWeb版が登場し、現在は3種類で提供されています。
それぞれの違いについて少し触れてみると…。
PC版…PCにアプリケーションをインストールし、Adobe AIRランタイムを利用することで、WindowsとMACの両方で利用できるタイプです。
スマートフォン版…スマートフォンで使用するタイプで、iOSユーザーはAppleストアから、Android機種はGoogle Playからインストールして使用する。
Web版…インストール不要のブラウザアプリで、基本的なインターネット環境さえあれば、ゲーム機から利用することができる。
では、それぞれのアプリについて、もう少し掘り下げてご説明していきますね。
はがきデザインキット2025 PC版
ここでは便宜上PC版と表記していますがインストール版が正式な名称です。はがきデザインキットのポテンシャルをフルに発揮することができます。
アプリケーションは郵便局の公式サイトから無料でダウンロードできますが、インストールする際には、Adobe AIRも同時にインストールする必要があります。
PC版ではワークスペースが広いので、複数の作業を同時に行い、作業を完了するために必要なものを把握することができます。
これは、既存のテンプレートを使う場合はもちろんですが、白紙の状態からイラストパーツを組み合わせてオリジナルデザインを作る場合にも重要なポイントです。
こうしたカスタマイズが必要ない場合でも、テンプレートを探すための検索機能やインターフェイスはPC版ならではのものです。ドラッグするだけでワークスペースにテンプレートを挿入できるのも、作業効率に寄与しています。
さらに、機能面でも、コラージュ機能や特殊フィルター機能を除けば、有料のアプリケーションとほぼ同等だと感じています。PC用の無料年賀状アプリはいくつかあるが、その中で最も優れているのはPC版「はがきデザインキット」だ。
プリンターがあれば、いくつかのデザイン候補をプリントアウトして細かい年賀状を作ることもできますし、モノトーンやモノクロのシンプルなデザインを選ぶこともできます。
はがきデザインキット2025 スマホ版
正式名称は「スマートフォンアプリ版」となっており、アプリというところが昔の名残りなのでしょう。
はがきデザインキットがスマートフォンアプリになったことで、年末の忙しい中、外出先でも年賀状を作成できるようになったのは嬉しいことです。
PC版と比べると機能はやや限定されますが、シンプルで使いやすく、写真年賀状やイラストパーツ、文字入れなど基本的なカスタマイズは可能です。
スマートフォン版の魅力のひとつは、iOSのカメラロールから写真を挿入できることで、撮ったばかりの写真をデザインとして使用することも可能です。
スマートフォン版でも、郵便局が提供する膨大な種類の素材が使えるので、気に入ったデザインが見つからないという心配はありません。
はがきデザインキット2025 WEB版
WEB版の最大のメリットは、インターネットに接続できる環境であれば、PC、スマートフォンに関係なく利用できることです。
作成したデータはアカウントに保存できるので、スマートフォンで作成途中のデザインを引き継いで、帰宅後にPCで完成させることも可能です。
WEB版の機能はPC版とスマートフォン版の中間に位置し、スマートフォン版にはない「例文挿入」機能により、シーンに応じた適切なあいさつ文を簡単に挿入することができます。相手によって少しメッセージを変えたいときに便利な機能です。もちろん、挿入した文章を編集することも可能です。
印刷は自宅プリントとオンラインプリントの両方に対応しているので自分の環境に合わせて方法を選べます。
ひとつコツが…いくつかのデザインを印刷して最終決定したい場合は実際のはがきに印刷してみるのが一番ですが、紙がないなど何らかの理由で印刷できない(できれば印刷したくない)場合は、PCをお使いの場合、プリンタの設定を「Adobe PDF」にして紙の代わりにPDFファイルとして印刷することができます。
ただ、WEB版については、Adobe Flash Playerの提供・サポートが昨年で終了する予定であり、WEB版ではFlash Playerを使用しているため、昨年のバージョンが最後、いや、最後となる懸念があります…。もしそうなったら、こちらの記事を参考にしてください。
もしそうなったら、この記事を参考にしてください。はがきデザインキットの次に便利なWEB版はこちらで紹介しています。
以上、郵便局から発売された「はがきデザインキット2025」のお話です。無料とはいえ、ここまで考え抜かれたアプリケーションは今後登場しないのではないでしょうか。
年賀状を交換するのは日本の伝統的な風習です。年賀状離れが囁かれる昨今、このような便利なアプリの登場でその流れに歯止めがかかるなら、郵便局も私個人も嬉しい限りです。
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